保護者作文準備の進め方 〜その5〜

いよいよテーマについて作文を書いてみましょう。

まずは、過去に出題されているテーマの中から、書けそうなものを選びましょう。

難しいことを考えずに、600字の作文を書くという体験をすることが大切です。

 

2014年 洛南学校入試 保護者作文テーマ

  1. 子どもの自己肯定感を高めるためには何が必要か、述べよ。
  2. 「鈴と小鳥と それからわたし みんな違って みんないい」について述べよ。(金子みすゞの詩)
  3. 「揺りかごを揺らす手は世界を治める」について述べよ。(英語ことわざ・スコットランド愛国者ウィリアム・ウォレスの詩の一節)
  4. 「銀も 金も 玉も 何せむに勝れる宝 子にしかめやも」について述べよ。(山上憶良の短歌)
  5. 親が子どもを教育することは義務であるが、子どもに教育されることもまた親の義務であるについて述べよ。
  6. 教育は「投資」の是非について述べよ。

2013年 洛南小入試 保護者作文テーマ

  1. 家庭教育での母親の役割について(父親向け)・家庭教育での父親の役割について(母親向け)述べよ。
  2. ヘリコプターペアレントについて述べよ。
  3. 自尊感情=褒める教育の是非について述べよ。
  4. 母親から受けた躾で子どもに伝えたいものとその理由について述べよ。
  5. 「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。」(福澤諭吉の言葉)について述べよ。
  6. 「父親は中学生からが出番」の是非について述べよ。

 

保護者作文準備の進め方 〜その4〜

こんにちは、洛南小学校受験専門の知野永理子です。

過去に出題されたテーマで、まずは600字の作文を書いてみましょう。

文章構成について

600字の作文の文章構成について、初めにお伝えいたします。

起承転結と言われる文章構成が私どもの世代ではよく知られておりますが、600字程度の文字数では、4つの構成は多すぎますので、序破急の3つの構成で考えましょう。

序=導入

作文のテーマについての考えを述べ、導入としましょう。

導入部分ですが、テーマについて保護者の考えをまとめて表す文章となりますので、結論と同様、とても重要です。

破=展開

具体例を書きましょう。

家庭生活の中で実践している躾や教育、出来事やエピソードなどを書き、ご家庭の方針がより具体的に分かる内容としましょう。

急=結論

保護者の考えを最後にまとめ、結論とします。

この部分に洛南小学校への志望動機を必ず書くようにと大手塾では指導があるようですが、必ずしも志望動機でなければならないということはありません。

当日、作文を2つ書きます。

2つの作文の両方とも結論部分で志望動機を書くというのは、そのこと自体に無理があるように思いますし、選んだテーマによっては無理に志望動機にこじつけると文脈がおかしくなるのではないかと私は考えています。

 

引き続き、過去に出題されたテーマで600字の作文を書くことについて、お伝えしてまいります。

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

 

保護者作文準備の進め方 〜その3〜

「保護者作文準備の進め方〜その2〜」で作文の核となる

「お子様にどのような人になってほしいか」

という将来の人間像を文章にしてくださいというお話をいたしました。

家庭の教育方針と具体例

その次に考えていただきたいのは、

前回考えた「将来の人間像」になるために、ご家庭で何をしているかの具体例です。

これも思いつく限り挙げてみてください。

付箋にすべて書き出してみる方法は、ここでも活用できます。

これが、家庭の教育方針であり、躾であり、その具体例となります。

参考例

私にはもうすぐ3歳になる娘がおります。

4月から幼稚園に入園するプレ年少さんです。

我が家の例で、参考程度に考え方を少し具体的にご説明いたします。

娘の将来の人間像

私共の娘の将来の人間像は「自立」と「自律」です。

自分自身を律することのできる人に成長してほしいと願っています。

具体例

そのために今、大切にしていることは挨拶です。

挨拶は、まだ2歳の幼い娘でも毎日努力を積み重ねることのできる素晴らしい日常の素材だと考えています。

3歳を目前にして、随分自分のことは自分でできるようになってきて、日々の生活の中で娘の中に自信も芽生えてきました。

保育園での生活も自分の言葉でたくさんお話ができるようになりました。

このように自己肯定感も芽生えてきた時期ですので、次は他者との関わりを学んでほしいと考え、相手を認める大切な第一歩である挨拶を、毎日、自分の体調や心のコンディションがどうであれ、まずは元気に大きな挨拶をするという「自律」のスタートを娘と一緒に頑張っています。

取り組み始めた昨年の夏頃は、恥ずかしかったり、「お母さん、抱っこして」と甘える日は小さな声の挨拶さえもできなかったりという様子でしたが、今では、ほぼ毎日、保育園の門の前に立つ警備員さんに自ら元気に挨拶ができるようになってまいりました。

 

いかがでしょうか。

次回は、いよいよテーマに沿って600字の作文を書いてみることについて、お話いたします。

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

 

保護者作文準備の進め方 〜その2〜

急に600字の作文を書くのは難しい!という方は、ぜひこのことをまず考えてみてください。

 

作文の核となるもの

「お子様にどのような人になってほしいか」

という将来の人間像を文章にしてください。

 

できれば、1つの文章が望ましい。

あれもこれもと思う方は、まずあれもこれも書いてみましょう。

たくさん出した中で、最もこうなってほしいと思う言葉を選んでください。

1つだけを選ぶことができなければ、優先度の高いものから順番に並べましょう。

付箋(ポストイット)をお持ちであれば、付箋に書き出す方法もお勧めです。

付箋に思いつく限りを全て書き出して、優先度の順番に並べ替えます。

 

両親の描くお子様の将来像

お子様の将来の人間像は、お母様だけのものではなく、ご両親のものが尚良いです。

お父様にもご協力頂いて、この機会にご両親の描くお子様の将来像を考えてみてください。

これは洛南小学校の保護者面接に向かっても、ご両親で早い時期にしっかり話し合い、明確にしておいていただきたい大切な子育ての核です。

ご両親で合意した人間像がひとつの文章になると理想です。

このお子様の将来像が、作文を書くにあたっての核・コアとなり、論点がブレることなく、日常の子育てについての考え方を600字の文章とすることができます。

600字の作文は余裕で書けます!という方も、ぜひこの「お子様の将来像」という子育ての核を考えてみてください。

その3へ続きます!

 

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

保護者作文準備の進め方 〜その1〜

こんにちは、洛南小学校受験専門の知野永理子です。

今日から、保護者作文の準備の進め方をお伝えしてまいります。

原稿用紙に文章を書くという基本から始めます。

ぜひご活用ください。

原稿用紙をまず購入する

まずは、原稿用紙をご購入ください。

原稿用紙がなければ何も始まりません。

春を過ぎてから慌てて購入していたのでは、文章を書くことが苦手な方は間に合いません。

上手な方に確実に負けてしまいます。

苦手だから先延ばし、先延ばしにする、上手な方は苦にならないので早めに始めると勝負はついているようなことにならないように、まずは原稿用紙を購入しましょう。

原稿用紙のサイズについて

サイズはA4サイズをお勧めいたします。

当日は、B4サイズ600字1枚の原稿用紙なのですが、このタイプの原稿用紙は市販されていません。

市販のB4サイズの原稿用紙ですと、B4サイズ400字と1文字を書く枠の大きさが本番より大きくなってしまいますので、文字を書く練習のためにも市販のものであれば、A4サイズをお勧めいたします。

では、次は600字は急に書けないという方のために、何から書いていけば良いかというお話をしてまいります。

 

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

洛南小学校は、子どもの可能性を『本気』で信じている日本一の小学校

昨年4月に洛南小学校が開校し、9ヶ月が経ちました。

洛南の小学校教育における本気度が、現実のものとして表れています。

洛南小在校生に知り合いがいない、大手塾で洛南小学校の様子を聞くこともないという方は、洛南小学校を知る術がないことと思います。

洛南小学校は、どんな学校なのだろうと志望校選びをしている方も、このブログで洛南小学校を知って頂けると良いと考えています。

子どもの無限の可能性を信じるとは

洛南小学校が何よりも素晴らしいのは、子どもたちの無限の可能性を本気で信じているということです。

その「本気」が、授業内容や日日の学校生活で実践されています。

1年生は、2学期で既に小学校3年生の漢字に進み、2桁の掛け算をこなしています。

発達段階」という既成観念にあぐらをかく、従来の低学年教育とは全く異なります。

本気で子どもの力を信じるからこそ、「発達段階」の先入観を打ち破れる、いやむしろ、そんな先入観など持ち合わせていない、本気の集団が洛南小学校です。

それを、低学年児童の教育に関して何も分かっていないと門外漢扱いをする人がいます。

子どもたちに、従来の発達段階やカリキュラムの進度を当てはめることが、「低学年児童の教育を分かっている」ということですか?

従来の低学年児童の教育こそ、子どもたちの成長を、伸びしろを「枠」にはめ込む教育、子どもたちの可能性を蝕む教育者の「先入観」ではないでしょうか?

出る杭は打たれる

良いものは必ず叩かれます。

それも、飛び抜けて素晴らしいものは必ず打たれます。

それが世の中で良いと評価されると、自分たちもその大変なことをやらなければいけなくなります。

人間(大人)は、変化を好みませんね。

これまで通りでいたい、挑戦したくない、子どもたちが大変でかわいそうだ、そんな勝手な思いが洛南小学校への批判を生んでいると私は考えます。

今、洛南小学校が日日の学校生活で実践している教育は、抜きん出て素晴らしい、日本全国見渡しても類を見ない本気の低学年教育です。

ようやく日本にもレベルの高い授業が展開される小学校が出てまいりました。

それが、洛南小学校です。

引き続き、洛南小学校をお伝えしてまいります。

 

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

 

洛南小学校入試:保護者作文対策の進め方

洛南小学校入学を本気でお考えの受験生の皆様。
準備はどのように進めていらっしゃいますか。
洛南小合格のためにお子様の高い学力が必要なのは当たり前ですが、
それだけでは準備不足です。

 親で落ちる洛南小入試

お子様の学力が高くても、
保護者面接と作文で何かあれば、
不合格です。
ここは、強調しておきます。
お子様の仕上がりがどんなによくても、
洛南小学校の求める保護者像から外れてしまうと、
入試当日のお子様の出来栄えがどうであれ、
不合格です。
よろしいでしょうか。
どんなに塾に通おうが、
ご自宅で努力を積み上げようが、
親で落ちるのが、洛南小学校の入試です。

洛南小入試に向けた保護者の準備

保護者の皆様の洛南小の入試に向けての準備は始めておられますか?
残り8ヶ月です。
もう始めなければいけません。
「え、何をすればいいんですか?」
という声が聞こえてきます。
もう少し具体的に、話をさせて頂きましょう。
  • 1時間で、600字の作文を書き上げることができますか。
  • 昨年の入試の作文テーマで、まずはご自身で書き上げてみて、どれほど思ったことを書けないかを実感しておられますか?
もし、やっていないのであれば、急いでまずは600字の作文を書いてみてください。
思ったよりも、(予想通り?)ずっとずっと書けないものです。
60分という制限時間内では、納得のいく作文にならないものです。
これから知の塾では、このブログを通して、
今年の9月12日(土)洛南小入試本番に向けた準備の進め方についても、
情報発信をしてまいります。
お子様の準備のマイルストーンに、
そして、合格には絶対必要な保護者の準備のマイルストーンに、
ぜひ、知の塾をご活用ください。
それでは、また。

2015年9月12日(土)が洛南小学校入試本番

新年明けましておめでとうございます。

いよいよ平成27年の入試の年を迎えました。

ワクワクいたします!
私だけでしょうか・・・(笑)

知の塾は、唯一の洛南小学校受験専門進学塾として、
今日からどんどん情報発信をしてまいります。

年末まで、知の塾生の指導、
そして、知の塾生の保護者作文講座、
洛南学園の教育方針をお伝えする知の塾生用メールマガジンに
全力投球しておりまして、
ブログは、一旦お休みさせていただきました。

私にとっては、昨年の洛南小入試が終わってから、
次の受験学年に力の限りを注ぎきって年末を迎えることができ、
ひとつの達成感を持って、新しい年を迎えることができました。

外に向けた発信をお休みしていたにも関わらず、
今日もブログに足を運んでくださった皆様。

意識が高い熱意ある皆様のためにも、
今年の入試に向けての情報発信を始動してまいります。

今年の洛南小学校の入試日程は、
2015年9月12日(土)と予想されます。

洛南小学校は、第二土曜日が授業がお休みなので、
入試日程は、9月の第2土曜日に実施の流れでほぼ変わりませんと洛南小学校側からお伺いしております。

入試まで、残り8ヶ月。

合格に向かって、全力で走ってまいりましょう!

本年もよろしくお願い申し上げます。

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」
株式会社 知の塾
代表取締役 知野永理子