洛南小学校が求める家庭像が見える 洛南語録3「幼児だからといって甘やかさない」

平成26年度入学新小1入学試験を振り返って

幼児だからといって、甘やかさない。

今日は洛南高等学校附属小学校の入試だと親に聞かされて会場に来ている訳だから、教師の言うことに最低限従えないお子さんは、ペーパーの出来がどんなに良くても不合格になっています。

(聞きとり・文責 洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」代表 知野永理子)

洛南小学校 平成26年度入学試験 ペーパーテスト詳細

ペーパーテストの流れ

  • ペーパーテストは2回に分けて実施。
  • 4月〜9月生まれのグループは、ペーパー→休憩→ペーパー→休憩→運動の順に実施。
  • 10月〜3月生まれのグループは、ペーパー→休憩→運動→休憩→ペーパーの順に実施。
  • ペーパー(1)標準問題(最後に長いお話の記憶 8分程度 あり)計20枚 所要時間30分程度
  • ペーパー(2)難問 計8枚 所要時間50分程度

記名について

NAME、名前、ナマエ、なまえ、の4つの記名欄が設けられ、それぞれの文字で書ける名前を全て書くように指示される。

出題内容

  1. お話の記憶:ペーパー(1)(2)共に実施
  2. お話の理解:お話を聞き、そのお話に合う人に◯をする(例)左手にクレヨン、右手に鉛筆を持っています。
  3. 数:包含除 お手本と同じように印を集めていくと、いくつ余るか。余ったものに◯をする。
  4. 数:数の増減 サル・キジ・イヌのきびだんごが増えたり減ったりするお話を聞いて、最後にそれぞれの動物が持っているきびだんごの数だけ◯をかく。
  5. 数:音の数 鈴とタンバリンの音を聞き、音が正しく書かれた図(タンバリンの音は白い四角、鈴の音は黒い四角で表記)を選んで◯をする。
  6. 数:進む数 ジャンケンの勝ち負けのルールに従って、男の子と女の子が階段の昇り降りをし、↓のある階段につくときのジャンケンに印をかく。
  7. 数:置き換え 黒い◯ひとつと◯3つが交換できる。黒い△ひとつと◯2つが交換できる。黒い四角と黒い◯・黒い△が交換できる。このお約束で交換すると◯がいくつになるか、その数だけ◯をかく。
  8. 図形・観察力:間違い探し お手本と違うところを見つけて◯をかく。右側の絵に印をつける問題と左側の絵に印をつける問題があり、指示を正しく聞く必要あり。
  9. 図形・観察力:サイコロ展開図 「6」の反対の面に◯をする・サイコロに組み立てたときに重なる辺を探す。
  10. 推理思考:対称図形 4つ折にした折り紙(4つ折にした四角と三角あり)をはさみで切って開いた形を選んで◯をする。
  11. 推理思考:四方図 水槽の中に入っているストローを見て、四方から見た様子に合う絵にそれぞれの印をつける。
  12. 推理思考:四方図 積み木を上から見たらどのように見えるか、◯をつける。
  13. 推理思考:鏡 女の子の前と横に置いている鏡に女の子はそれぞれどのように映るか、◯をつける。
  14. 推理思考:鏡と四方図の複合問題 積み木が水に映った様子と川の反対側から見た様子それぞれの図に◯をつける
  15. 推理思考:つりあいとつりあいの崩れ お手本のシーソーがつりあっている様子を見て、他のシーソーはどうなるか、下がる方に◯をする。つりあうにはいくつ必要か◯をかく。
  16. 推理思考:対称点図形 折り紙を折り返した形を点図形でかく。
  17. 言語:お手本の頭の音で終わらないものを選んで◯をする。(出題前の見本では、お手本の頭の音で終わるものを選んだため、正しく指示を聞き取る必要あり。)
  18. 言語:同じ音で終わるものを見つけて線でつなぐ。
  19. 常識:仲間はずれ 3つの中で仲良しではないものを選んで◯をする。
  20. 常識:虫の鳴き声 コオロギ・スズムシ・マツムシ・セミ・クツワムシ・キリギリスなどのなく声を聞いて、その虫の絵を選んで印をつける。
  21. 常識:理科的常識 水の入ったコップにアメを透かして見ると、どのように見えるか◯をする。

 

洛南高等学校附属小学校からの平成26年度入学試験実施後の講評(ペーパーテスト)

入試実施後の洛南高等学校附属小学校からの講評

  • 合格を決めたお子様は、洛南高等学校附属小学校受験においても、基本的な問題できちんと点を取っていました。これは大学入試でも同じで、入試において基本問題や頻出問題で点数を落とすと志望校の合格が難しくなります。
  • 4月1日生まれ(学年で最も月齢が低い)のお子様が合格いたしました。やはり基本問題、頻出問題で高得点を取り、ペーパーテストにおいて大変優秀な成績を修めています。
  • 出題側としてペーパーテストで予測していたことと実際に行った後の相違点は、子どもたちの出来不出来です。大人が出来て子どもが出来ない問題もあれば、子どもは簡単に出来るが大人は難しいと感じる問題がありました。実際にペーパーテストを実施して、この相違点が印象的でした。
  • 出題は、放送部顧問の先生の録音によるCDで指示を出しました。
  • 長いお話の記憶、出題に8分かかるのですが、目をつむってお話を聞くように指示を出すと、寝てしまうお子様が何人も出ました。その中には揺すってもなかなか起きないお子様もいらっしゃいました。来年の入試からは目を開けたまま、お話を聞くように指示を変更いたします。
  • 地域の講評としては、京都のお子様はペーパーテストの成績もうひとつでしたが、大変お行儀が良く好印象でした。大阪のお子様はペーパーテストの成績は全体的に高かったものの、お行儀が悪く、がさつな印象を受けました。

(聞き取り・文責)洛南小学校専門進学塾「知の塾」代表 知野永理子