入試の聞き取りで見えた「持久力」の欠落
昨年行われた洛南小学校の入試の様子を子どもたちから聞き取る中で、この「持久力」が合否のカギをにぎると感じました。
- ペーパー試験の真っ最中にお手洗いに行きたいと言う子どもがいる。
- 長いお話の記憶では寝てしまう子どもが出て、揺すってもなかなか起きないほど眠ってしまう。
- 運動テストではけんかが起こる。
- 保護者が子どもを迎えに行った際に、何人も立ち歩いて騒いでいる教室がある。
どれをとっても長時間の入試に対応できる「持久力」の欠落から起こることばかりです。
長距離を走る経験がないだけ
42.195キロのマラソンに挑戦しようとしても、すぐに走ることはできません。しかし、正しい練習を積み重ねれば、誰でも走れるようになります。
長時間の入試に対応できる「持久力」は経験の差にしか過ぎません。
塾の活用方法
春休み講習が始まります。長期休みこそ、この「持久力」となる経験を積ませる絶好の機会です。その経験が洛南小合格を大きく引き寄せます。
日数は少ないようですが、大手塾で1日4時間や5時間の講習が行われます。今お通いの塾が長時間授業を実施しないのであれば、他塾の講習を少しでも受講することをおすすめします。
長時間授業の効果
私がかつて勤めていた大手進学塾、そして「知の塾」でも長時間授業だからこそ出せる結果、子どもたちの成長があります。
どのお子様も、初日は経験したことのない授業の長さに疲れを見せ、帰りの車の中では眠っていたとか、いつもよりずっと早く就寝しましたというお声を聞きます。
回数を重ねると子どもたちの適応能力とその成長に驚きます。4時間や5時間の授業が当たり前になるのです。
はじめは何度も集中力が切れてしまい、お手洗いに行っていた子どもたちが席を立たなくなります。そして、子どもたちの「当たり前のレベル」が上がっていきます。
挑戦したことがあるかないかの経験の差、これこそが小学入試の合否を分ける春休みの分岐点です。
次回のブログでは、ご家庭でできる「持久力」対策について書いてまいります。