保護者作文準備の進め方 〜その3〜

「保護者作文準備の進め方〜その2〜」で作文の核となる

「お子様にどのような人になってほしいか」

という将来の人間像を文章にしてくださいというお話をいたしました。

家庭の教育方針と具体例

その次に考えていただきたいのは、

前回考えた「将来の人間像」になるために、ご家庭で何をしているかの具体例です。

これも思いつく限り挙げてみてください。

付箋にすべて書き出してみる方法は、ここでも活用できます。

これが、家庭の教育方針であり、躾であり、その具体例となります。

参考例

私にはもうすぐ3歳になる娘がおります。

4月から幼稚園に入園するプレ年少さんです。

我が家の例で、参考程度に考え方を少し具体的にご説明いたします。

娘の将来の人間像

私共の娘の将来の人間像は「自立」と「自律」です。

自分自身を律することのできる人に成長してほしいと願っています。

具体例

そのために今、大切にしていることは挨拶です。

挨拶は、まだ2歳の幼い娘でも毎日努力を積み重ねることのできる素晴らしい日常の素材だと考えています。

3歳を目前にして、随分自分のことは自分でできるようになってきて、日々の生活の中で娘の中に自信も芽生えてきました。

保育園での生活も自分の言葉でたくさんお話ができるようになりました。

このように自己肯定感も芽生えてきた時期ですので、次は他者との関わりを学んでほしいと考え、相手を認める大切な第一歩である挨拶を、毎日、自分の体調や心のコンディションがどうであれ、まずは元気に大きな挨拶をするという「自律」のスタートを娘と一緒に頑張っています。

取り組み始めた昨年の夏頃は、恥ずかしかったり、「お母さん、抱っこして」と甘える日は小さな声の挨拶さえもできなかったりという様子でしたが、今では、ほぼ毎日、保育園の門の前に立つ警備員さんに自ら元気に挨拶ができるようになってまいりました。

 

いかがでしょうか。

次回は、いよいよテーマに沿って600字の作文を書いてみることについて、お話いたします。

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

 

保護者作文準備の進め方 〜その2〜

急に600字の作文を書くのは難しい!という方は、ぜひこのことをまず考えてみてください。

 

作文の核となるもの

「お子様にどのような人になってほしいか」

という将来の人間像を文章にしてください。

 

できれば、1つの文章が望ましい。

あれもこれもと思う方は、まずあれもこれも書いてみましょう。

たくさん出した中で、最もこうなってほしいと思う言葉を選んでください。

1つだけを選ぶことができなければ、優先度の高いものから順番に並べましょう。

付箋(ポストイット)をお持ちであれば、付箋に書き出す方法もお勧めです。

付箋に思いつく限りを全て書き出して、優先度の順番に並べ替えます。

 

両親の描くお子様の将来像

お子様の将来の人間像は、お母様だけのものではなく、ご両親のものが尚良いです。

お父様にもご協力頂いて、この機会にご両親の描くお子様の将来像を考えてみてください。

これは洛南小学校の保護者面接に向かっても、ご両親で早い時期にしっかり話し合い、明確にしておいていただきたい大切な子育ての核です。

ご両親で合意した人間像がひとつの文章になると理想です。

このお子様の将来像が、作文を書くにあたっての核・コアとなり、論点がブレることなく、日常の子育てについての考え方を600字の文章とすることができます。

600字の作文は余裕で書けます!という方も、ぜひこの「お子様の将来像」という子育ての核を考えてみてください。

その3へ続きます!

 

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

保護者作文準備の進め方 〜その1〜

こんにちは、洛南小学校受験専門の知野永理子です。

今日から、保護者作文の準備の進め方をお伝えしてまいります。

原稿用紙に文章を書くという基本から始めます。

ぜひご活用ください。

原稿用紙をまず購入する

まずは、原稿用紙をご購入ください。

原稿用紙がなければ何も始まりません。

春を過ぎてから慌てて購入していたのでは、文章を書くことが苦手な方は間に合いません。

上手な方に確実に負けてしまいます。

苦手だから先延ばし、先延ばしにする、上手な方は苦にならないので早めに始めると勝負はついているようなことにならないように、まずは原稿用紙を購入しましょう。

原稿用紙のサイズについて

サイズはA4サイズをお勧めいたします。

当日は、B4サイズ600字1枚の原稿用紙なのですが、このタイプの原稿用紙は市販されていません。

市販のB4サイズの原稿用紙ですと、B4サイズ400字と1文字を書く枠の大きさが本番より大きくなってしまいますので、文字を書く練習のためにも市販のものであれば、A4サイズをお勧めいたします。

では、次は600字は急に書けないという方のために、何から書いていけば良いかというお話をしてまいります。

 

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

洛南小学校は、子どもの可能性を『本気』で信じている日本一の小学校

昨年4月に洛南小学校が開校し、9ヶ月が経ちました。

洛南の小学校教育における本気度が、現実のものとして表れています。

洛南小在校生に知り合いがいない、大手塾で洛南小学校の様子を聞くこともないという方は、洛南小学校を知る術がないことと思います。

洛南小学校は、どんな学校なのだろうと志望校選びをしている方も、このブログで洛南小学校を知って頂けると良いと考えています。

子どもの無限の可能性を信じるとは

洛南小学校が何よりも素晴らしいのは、子どもたちの無限の可能性を本気で信じているということです。

その「本気」が、授業内容や日日の学校生活で実践されています。

1年生は、2学期で既に小学校3年生の漢字に進み、2桁の掛け算をこなしています。

発達段階」という既成観念にあぐらをかく、従来の低学年教育とは全く異なります。

本気で子どもの力を信じるからこそ、「発達段階」の先入観を打ち破れる、いやむしろ、そんな先入観など持ち合わせていない、本気の集団が洛南小学校です。

それを、低学年児童の教育に関して何も分かっていないと門外漢扱いをする人がいます。

子どもたちに、従来の発達段階やカリキュラムの進度を当てはめることが、「低学年児童の教育を分かっている」ということですか?

従来の低学年児童の教育こそ、子どもたちの成長を、伸びしろを「枠」にはめ込む教育、子どもたちの可能性を蝕む教育者の「先入観」ではないでしょうか?

出る杭は打たれる

良いものは必ず叩かれます。

それも、飛び抜けて素晴らしいものは必ず打たれます。

それが世の中で良いと評価されると、自分たちもその大変なことをやらなければいけなくなります。

人間(大人)は、変化を好みませんね。

これまで通りでいたい、挑戦したくない、子どもたちが大変でかわいそうだ、そんな勝手な思いが洛南小学校への批判を生んでいると私は考えます。

今、洛南小学校が日日の学校生活で実践している教育は、抜きん出て素晴らしい、日本全国見渡しても類を見ない本気の低学年教育です。

ようやく日本にもレベルの高い授業が展開される小学校が出てまいりました。

それが、洛南小学校です。

引き続き、洛南小学校をお伝えしてまいります。

 

洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」

代表 知野永理子

 

洛南小学校 塾向け説明会 入試にあたっての注意事項

入試にあたって注意しておいた方が良いことが何点かありましたので、別で記しておきます。

服装について

昨年の入試で、スカートやワンピースで受験に来ていた女の子がいたが、運動実技があるので服装を考えて来た方が良いとのご指摘がありました。白ポロシャツにキュロットの定番の服装が良いでしょう。白ポロシャツとキュロットは予備も含めて何着か早めに購入しましょう。サイズによっては例年すぐに品数が少なくなります。模試や塾においてもそろそろ当日の服装で臨むようにしましょう。服装で子どもたちのスイッチが入ることを利用して、本番に向かって良いイメージをつけていきましょう。

中高のオープンキャンパス

中高のオープンキャンパスにはぜひ参加して、洛南学園を知ってくださいというお話がありました。年中以下の洛南小学校を志望する方は洛南中高の文化祭や運動会にも足を運びましょう。

入試の判定について

入試の判定については、「ペーパーテスト」「実技運動テスト」「保護者面接・作文」「行動観察」「提出書類」による総合判定という話があらためてありました。保護者の皆様も作文の練習を事前にしっかり行い、本番に備えましょう。1時間で作文を仕上げ、清書するシミュレーション練習も必要です。誤字脱字は減点対象になりますので、気をつけましょう。

提出書類の不備について

昨年の入試では、提出書類の不備や添付書類のミスはほとんどなかったそうです。提出書類の不備は減点になると考え、不備のないように複数の人で何度もチェックを行って提出しましょう。

長時間の入試対策について

今年の洛南小学校の入試も、8時30分開始、12時30分終了、4時間という長時間にわたる入試となります。昨年同様、当日の暑さ対策を考えてください。

お子様には水分補給のための水筒を持たせる。(がぶ飲み式の水筒は見た目がよくありません。コップはこぼすことを考えると危険です。ストロー式の水筒が良いかと考えます。)

保護者の皆様も暑さ対策が必要です。昨年の入試では、暑さで気分を悪くして試験中に別室に移動された方がおられました。体調を崩すと入試に大きくマイナスになります。身体を冷やす保冷グッズを持参するなど、暑さの苦手な方は、ご自分に必要な対策を講じてください。

洛南小学校 塾向け説明会 菊池先生のお話「身」

休憩時間の子どもたち

10:25分からの中休みは子どもたちのとても楽しみにしている時間です。曜日で分けて、学年ごとにグラウンドで遊べるようにしています。思いっきり身体を動かして子どもたちは楽しそうに遊んでいます。

小学校のグラウンドは、サッカー部のグランドとしても使用をしています。

子どもたちがグラウンドで山をつくると、サッカー部の生徒がその山につまづいて足をひねる。「山をつくるとお兄さんたちがつまづいて足をひねるから、作ったらいけないよ」と教えられる。

今度は、雨が降った後に子どもたちが泥だんごを作る。すると、グラウンドに穴ができて、その穴にサッカー部の生徒がつまづいて足をひねる(笑)

「どろだんごを作ると穴ができて、サッカー部のお兄さんたちが足をひねるから、作ったらいけないよ」と教えられる。

こうしたことが子どもたちの良い学びになっていると実感しています。

洛南小 塾向け説明会 菊池先生のお話「学」

洛南小学校3つの柱「心学身」の「学」について書いてまいります。

課題を人から与えられ、それをこなすことで身につく学力には限界があります。こなすだけではダメ。自ら「できること」と「できないこと」を仕分けして、課題を自ら見つけてやっていくという次の課題にチャレンジする力が限界のない学力の伸びを生む。これを洛南中高で実践しています。洛南小学校でも限界のない学力の伸びを生む「自習」の力をつけていきます。

子どもたちの様子

洛南小学校の子どもたちはまだ低学年ということもあり、宿題をとても気にします。まだまだ子どもたちは、課題を与えられてこなすという段階にいますが、これを「自習」の力へと引き上げていくことを目指します。先日、3年生の生徒が自習をしている様子を見ていて、何やら一生懸命難しいことを書いている姿を目にしました。こういう姿勢が課題を自ら見つける力へとつながると良いと考えています。

生活の乱れは、即、学習の乱れ

生活習慣を整えること、規則正しい生活をすることが最も重要です。学習はその後で良いと考えています。

洛南小学校は、8時10分までに登校すれば良いのですが、8時になるともうほとんどの生徒が登校を完了しています。8時になると、まだ登校完了時刻には少し時間があるのですが、それでも慌てた様子で子どもたちは登校してきます。

日直の先生は7時に登校するのですが、日直当番で登校すると、すぐにその先から子どもたちが登校してきます。洛南小学校の子どもたちは、登校時刻が本当に早いです。8時の登校では遅いという状況です。

受験に際し、特に距離的な制限は設けてはいないのですが、子どもの体力を考えると、遠方からの登校はかなりしんどいかなと思っています。

空の時間での英語教育

英語に毎日触れることが大切と考え、朝の空の時間8:20〜50では、「サイバードリーム」という英語教材を使って学んでいます。音声が画像の力はやはり凄いもので、子どもたちは楽しくて仕方がないという様子です。この朝の30分は、他にプリントを配ったり、課題を集めたり、子どもたちの体調や様子のチェックを行う時間です。

洛南小 塾向け説明会 菊池先生のお話「心」

菊池先生からは洛南小学校のパンフレットを使って、小学校生活の現状をお話頂きました。

その中から印象に残ったことを抜粋してお伝えいたします。まずは、洛南小学校3つの柱「心学身」の「心」から書いてまいります。

細かいところから施す情操教育を実践する中で、子どもたちの純粋さに感動し、洛南小中高12年間の心の教育が小学校から始まる意義の深さを感じているとお話がありました。

「共に学び、気づき合いながら成長しています」と菊池先生がお話される子どもたちの姿に私も大変感銘を受けました。

先日行われた参観、学級懇談会では、洛南の教育方針5つ目の「自省」をよく理解して携わってまいりましょうと保護者にお話があったそうです。

「自省」についてはこのブログ上でも以前に触れていますが、洛南が最も大切にしている方針と言っても過言ではなく、子どもに関わる周囲の大人、親や教職員が自らを省みることにこそ、子どもたちの成長があるという大切な考え方です。

御影供

洛南中高は、講話の後に作文を書いてその日は授業がなく1ヶ月を振り返る日とされています。

洛南小学校も同じように1時間目に校長先生のお話を聞き、2時間目に作文を書き、1ヶ月を振り返るのですが、3時間目以降は通常通りの授業が6時間目まであるということでした。

雑事は仏事「雑巾の心」

洛南には「雑巾の心」という教えがあります。自分自身は汚くなるけれど、周りはきれいになるという教えで、この心を通して、世の中に貢献ではなく、「献身」する人を育む洛南教育のひとつです。

この「雑巾の心」を実践している例として、2年生の掃除のお話がありました。下駄箱を雑巾で拭いている様子を見て、菊池先生は驚かれたそうです。他の学年の下駄箱を拭くだけではなく、入っている靴の裏まで拭いていたその姿は一生懸命そのもの。間違って靴の中まで雑巾で拭いている生徒もいましたが(笑)との笑い話もありました。

洛南小学校 塾向け説明会 白潟校長先生のお話

私立小が担う初等教育の意義

全国の小学校の中で私立小は全体の1%。

戦後の日本を支えてきた公教育の成果は大きいものの、これからより良い日本を創るための初等教育は私立にある。

少子高齢化社会のなかで、子どもたちひとりひとりに目を向け、個性に見合った教育を施すのが私立小の役割。

気づき、修正し、伸びる 洛南小の学校生活

洛南には何ができるのか。

目標を設定すると60%〜70%で終わってしまうという側面がある。

洛南小にもこのようにしたいという思いはたくさんある。

けれども、理想に縛られることなく、子どもたちと生活の中で共に歩んでいくなかでの気づきを大切にしていく。

気づき、修正して、伸びていく。

子どもと共に歩んで行く中での気づき。

そして、修正。

さらに伸びる。

そのように子どもたちと共に歩む日日にしたいと洛南は考えています。

(文責 洛南小学校受験専門進学塾「知の塾」代表 知野永理子)

洛南小学校 塾向け説明会の内容

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

 

行ってまいりました、洛南小学校。

やはり、良い学校です。

大きな大きな可能性を持つ小学校です。

これまで多くの小学校の説明会へ参加してまいりましたが・・・。

 

違います。

出てくる言葉が違います。

関西屈指の進学校、洛南中高の現場を経てきた先生方の思いから生まれる言葉には重みがあります。

私の見解も混ざりますが、塾向け説明会の内容をお伝えしてまいります。