こんにちは、洛南小学校受験専門の知野永理子です。
作文の添削をしている中で、
毎年のように思うことがあります。
最初から最後まで筋の通った作文になかなかならない、
ということです。
書いておられるお母様ご自身も、
「だんだん何を書いているのか分からなくなってきてしまって。」
「とりあえず書きましたけど、という感じの中途半端な作文になってしまいました。」
と仰います。
作文の筋を通すポイントは、起こしの文
前回のブログの続きです。
「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。」
のテーマについて書くのでしたね。
次に、リストを見て、このテーマとつながるものを選びました。
「自分のことは自分でする。」
「親が手本を示す。」
「脱いだ靴は自分で揃える。」
作文の起こしの部分で、
テーマと書きたい内容をつなぐことが、筋を通すポイントです。
起こしの文とは、作文の書き出しの部分です。
20字×30行=600字のうち、
20字×7行前後を目安に起こしの部分を書くと良いです。
起こしの文で、テーマと書きたい内容をつなぐ
「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。」
についての考えを初めに述べることから作文を書き始めます。
そこで、大切な視点があります。
書こうと思っている内容、
「自分のことは自分でする。」
「親が手本を示す。」
「脱いだ靴は自分で揃える。」
にどうしたらつながるかを考えて、
その考えにつながる文を書くのです。
それが、テーマと書きたい内容をつなぐということです。
具体的に
テーマを意識しながら、書きたい内容の言い回しを変換してみましょう。
すると、テーマと書きたい内容がつなぎやすくなります。
自分のことは自分でする習慣を子どもにつけたいと思っている。
(「習慣」というテーマの言葉を入れました。)
教える側の親が手本を示すことが大切だと考え、心がけている。
(「教師」教える側というテーマの言葉を入れました。)
今、取り組んでいることに、脱いだ靴は自分で揃えるということがある。
(具体例として書く内容です。)
に、「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。」をつなぎましょう。
こうして、テーマの言葉を、ネタとしてあげた書きたい内容につなぐと
筋が通ってきます。
テーマと書きたい内容の間に、言葉の橋を掛けるのです。
次に続く。