受験者数の推移から見える入試動向(後編)

前編では、
年々、受験者の学力がどんどん上がってきているということがポイントでした。

そして、昨年の入試からわかっている、洛南小入試の現状は以下になります。

保護者の入試に向けての準備は、ほとんどの保護者が合格レベルに十分達していて、親では合否の差がつかない。
面接も良い、作文も良い、提出書類も良い。
どれをとっても合格ラインを越えている。
だからこそ、保護者の出来栄えが悪いと、大きな差がついてしまう。

その一方で、合格する子どもたちの学力の完成度は非常に高く、不合格者のペーパーの得点と大きな開きがある。
基本問題や標準問題といった点数を取るべき問題を落としてしまうと合格はできない。
合格する子どもは、取るべき問題で必ず点数を取り、さらにその上のレベルへと達している。

これが、今の洛南小入試の現状です。

過去の入試は、親の出来栄えに差があったため、親の力で挽回することも可能でした。
しかし、今は違います。
親で、合格は決まりません。
むしろ、親の出来栄えが悪いと、完全に子どもの足を引っ張り、不合格になります。

来年受験される方に向けて、これから何回かに渡ってメルマガにて「親の準備の仕方」について、お伝えをしていきたいと思います。
差をつけられることのないように、親はしっかりと早め早めの準備をしていきましょう。

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お子様については、合格者と不合格者で差がついている「5つの力」の詳細を、洛南小学校側から塾向け説明会にてお教えいただきました。

この「5つの力」が、今、合格と不合格を分ける重要なポイントです。
重要であるからこそ、傾向と対策について、しっかりとセミナーでお伝えをしていきたいと思います。

セミナーでは、差がつく「5つの力」の解説と、どうやってこの「5つの力」をつけて抜きん出るのかについてお話しをいたします。
ぜひご参加くださいませ。

6月のセミナーへのご参加は以下よりお願い致します。

受験者数の推移から見える入試動向(前編)

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

今日は、志願者数の推移を見て、入試の動向についてお伝えいたします。

5月19日(土)に行われた塾向け説明会で発表された洛南小学校の志願者数の推移です。

2017年入試 志願者数155名(現1年生)
2016年入試 志願者数124名(現2年生)
2015年入試 志願者数122名(現3年生)
2014年入試 志願者数163名(現4年生)
2013年入試 志願者数247名(初年度。現5年生)

この数字を見ますと、
昨年の入試で、洛南小学校を受験する人が増えている。
これからも増えていき、合格するのが難しくなりそうだ。
とお感じになることと思います。

その通りで、志願者数が増えたために、昨年の洛南小入試は前の年に比べ、合格することがさらに難しい入試になりました。

そして、塾として入試に携わる私の実感でもあり、また、説明会で洛南小学校側からもお話しいただいたのが、年々、受験者の学力がどんどん上がってきている、ということです。

洛南小学校の説明でも、今年入学した新一年生は、これまでの生徒とは完成度が明らかに異なるとおっしゃっています。

塾向け入試説明会で貴重なお話を聞いて参りました

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

5月19日(土)に、洛南高等学校附属小学校にて行われた入試説明会に参加してまいりました。
この説明会は、塾や幼稚園などの関係者を対象に行われる説明会です。
一般の方には、ご参加頂けない説明会です。

各団体から2名限りの参加が許されています。
事前に申込をしていなければ参加することができない特殊な場、特別な集まりですので、塾運営の中心を担う教師が集まります。

そして、保護者様向けに行われている洛南小説明会とは、内容も異なります。

この説明会では、現場で指導にあたる私たち教師が最も知りたいことをご説明いただけます。
5月21日(土)に足を運んだ関係者しか聞けない貴重な内容です。

この塾向け説明会の内容を、お伝えできる範囲にはなりますが、メルマガでお届けしてまいります。
ここからのメルマガはスルーせずに、しっかりとお読みいただき、洛南小の入試動向を把握なさってください。

メルマガではお伝えできない内容は、セミナーでお話する形でお伝えいたします。

この内容を知っているかどうか、が、合否を分けたりするのです。

例えば、
合格者と不合格者は、具体的にどんな問題で差がついたのか。

皆様も、もちろんお知りになりたいことだというのは重々承知しておりますが、これについては、私は、文字では絶対にお伝えしないことにしています。

理由の1つ目は、誤解を生んだり、文字で情報が拡散することによって、洛南小学校側にご迷惑をお掛けしたりすることになってはいけないからです。
こういった超重要で、取り扱いに注意が必要な情報は、お聞きになりたい方のお顔を見てお話しするという形で、きちんとお伝えすることに決めています。

実際、これを文字で伝えたら絶対に誤解されるであろうという内容があります。

子どもたちを指導する現場の指針になればという洛南小学校側のご配慮により、こういった貴重な情報をかなり詳しく説明して頂いているわけですので、私としても正確に伝わるようにしたいと考えています。

そして、理由の2つ目は、我が子を合格させたいという熱意を持って、自ら行動を起こす親御様にこそお伝えしたいと思うからです。

メールやブログという便利ではありますが、すぐに情報を得ることができる安易なツール上には書かないことにしています。

まずは、6月の洛南小合格セミナーにてお話をいたします。
ご多忙の中とは思いますが、大切なお子様の未来のために、ご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

メルマガでお伝えできる範囲の入試情報も多くあります。
こちらについては、順次、メルマガでお送りいたします。
また、メルマガほどではないにしろ、ブログにもアップしてまいります。

知の塾のメールマガジンへの登録は知の塾ホームページの画面下部より行えます。

引き続き、最新情報をチェックして頂きたいと思います。

6月のセミナーへのご参加は以下よりお願い致します。

2019年受験者対象 洛南小学校合格セミナーのご案内

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

先月お子様が年中になった方々にとって、来年はいよいよ小学校受験の年となりますね。
そして、来年の入試まで1年と3ヶ月を切りました。

つまり、入試に向かって逆算計画を立てる時期になりました。
え、もう?と思われますでしょうか。

はい、もう、その時期です。

何となく、塾に通っている。
何となく、塾の先生に言われたようにやっている。
何となく、塾から出された宿題と問題集を家でやっている。

という今の状態を、一刻も早く終わらせねばなりません。

小学校受験の合格、不合格は、すべて親の力の結果ですから、何となく、というのが一番マズいのです。

合格した親は、合格する塾を知っていた。
不合格だった親は、合格する塾を知らなかった。

合格した親は、家でどんな勉強をすれば良いのか知っていた。
不合格だった親は、何となく家で勉強をやっていた。

合格した親は、作文で何を書けば良いのか知っていた。
不合格だった親は、作文に何を書いてはいけないのか知らなかった。

合格した親は、面接で何を聞かれるのか、どう答えれば良いのか知っていた。
不合格だった親は、自己流で面接の答えを用意した。

こんなところでしょうか。
お子様は、親についていくだけですので、お子様の能力が不合格の原因ではありません。
全ては親の情報不足、行動力不足です。

親の私が知っていれば、結果は違ったのに・・・というような後悔を、来年の入試のあとにしなくて済むように、
6月に行う洛南小合格セミナーには、ぜひご参加ください。

まずは、下記のセミナーのご案内をご一読くださいませ。

洛南中学校の入試説明会から見えて来る未来(2)

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

前回、洛南小学校の生徒は基本的に内部進学となることを書きました。もう一つ、洛南中学校の入試説明会で発表されたことがあります。

それは、中学から洛南に入学する生徒と内部進学する生徒はクラス分けをせずに、混合クラスになるということでした。

これはつまり、洛南小学校の生徒の学力をしっかり上げていく、ということだと私は解釈しました。そして、そこに洛南学園の覚悟を感じました。

洛南小学校は進学校への階段を着実に歩み始めた

今回の洛南中学校の入試説明会の発表から、大方の予想通り洛南中学はさらに狭き門となることがわかりました。

中学の難易度が上がるということは、当然のことながら、内部進学がほぼ確実な小学校から通わせようと思う家が増えるということです。小学校の生徒の学力もしっかりつけさせようという学校の方針があるならばなおさらです。

もう言うまでもないことですが、その結果として洛南小学校の入試が年々厳しくなっていくであろうことは想像がつきます。

昨日、来年3月に入学する年長児の洛南小学校への登校日に私も参加させて頂きましたが、そこで今年の入試の傾向に関するお話がありました。

やはり、今年の受験者はしっかりと準備をしてきたご家庭が本当に多かったとのことです。特にお膝元である京都からの受験者数が増え、「我が子を是非とも洛南に」という熱い想いが伝わってくる入試であった、とのことでした。

これは私も、親として模試や説明会などを回っている中で、例年とは明らかに異なる熱気を感じておりました。

先日の年少以下向けのセミナーの案内を出した時、私は「洛南小入試は受験戦争の時代に入った」と言いました。

洛南小学校を志すのであれば、この流れはさらに加速すると考えたほうがよいでしょう。
そしてそれを踏まえてしっかり準備して参りましょう。

洛南中学校の入試説明会から見えて来る未来(1)

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

先日、洛南中学校の入試説明会に行ってまいりました。入試説明会の会場は体育館で、後ろの方までパイプ椅子が並べられていましたが、満席でした。それも、ほぼ隣の席を空けることなく。

今年の洛南中学校の入試説明会は、特別なものでした。なぜなら、いよいよ来年から洛南小学校からの内部進学が始まるからです。

来年の洛南中学の募集人数は、内部進学の影響も考慮してか、40名増員されます。内部進学者は約90名ですので、実質的な募集人数は例年より50名減ることになります。

女子については、これまでも大変な狭き門だったのをこれ以上狭くしたくない、ということで、実質的な減員は5名程度に抑えるとのことでした。

その分、男子にしわよせが行くことになります。

改めて示された内部進学の方針

さらっと流して書きましたが、この発表からわかるのは、基本的に洛南小学校の生徒は、希望すれば洛南中学に内部進学させるということです。

これまで、洛南小学校が幾度も「基本的に内部進学させる」と発表してきましたが、一方で、なんだかんだ言っても成績が悪い子は内部進学させないのではないかという悲観的な意見が小学校に通わせている保護者の間から出ていました。

しかし、今回の入試説明会において、洛南学園として改めて内部進学の方針が示されたことになります。それが内部進学者90名という数字に出ています。

洛南小学校は、全国模試において小学生が優秀な成績を修めていると発表しており、成績が振るわない子どもたちには補習を実施しています。

私もこの業界に長くおりますが、進学校の小学校で手厚いとは言えないまでも補習を行ってくれる学校などなかなか聞くことはありません。

関東の雙葉などは、成績が足りなければ内部進学はかないません。実際に小中高と雙葉に通っていたお母様にお話を聞いたことがありますが、常に「落とされるのではないか」という恐怖との闘いであったとおっしゃっていました。

もちろん補習に頼らなければならない状況は避けるべきですが、洛南学園が「我々は生徒を見捨てない」というメッセージを出したことは、私たちにとって大きな意味を持つと思うのです。

その「意味」についてはまた次回書きたいと思います。

年少以下向けセミナーの受付は終了させて頂きました

10月7日の夕方からお申し込みを開始しておりました、年少以下向け洛南小学校合格セミナーは、本日満席となりましたため受付を終了させて頂きました。

皆様からの多数のお申し込みを頂き、ありがとうございました。

2019年に受験する年少のご家庭はもちろん、まだお子様が生まれたばかりのご家庭など、幅広くお申し込み頂いており、皆様の熱意が篭ったメッセージも頂いております。

残念ながら「今年受講できなかった」「いつの間にか受付が終わっていた」という方は、このセミナーはまた来年の今頃となります。もし、来年のセミナーには必ず参加したいという方は知の塾のメルマガに登録しておいて頂きますようお願いいたします。

メールマガジンへの登録は、知の塾ホームページより行えます。

2017年 年少以下向けセミナーのご案内

10月10日 22:25追記

年少以下向けセミナーは、満席となりましたので受付を締め切らせて頂きました。
これに伴い、セミナーへのご案内バナーも削除させて頂きました。


10月07日 22:15追記

受付開始5時間で残り1席となってしまい、まだこのご案内を知らない方が多数いると思われますので、急遽席を増やすことにいたしました。

当初は余裕を持ったレイアウトを考えておりましたが、多少窮屈になっても、多くの方にご参加いただけるように、10席追加いたしました。

ただし、これ以上は絶対に増やせませんので、お申し込みがお済みでない方は、できるだけ早めにお申し込み下さい。


洛南小学校受験専門の知野永理子です。

本日より、年少以下向けセミナーの受付を開始致しました。
年少以下のメルマガ受講者に向けては、夕方にご案内をお送りしており、すでに席が3分の2埋まっている状況です。

予想していたよりも早く満席となりそうですので、セミナーへのご参加をご希望の方はすぐにでもお申し込みください。

特に、今年から洛南小学校の入試は明らかに変化しました。洛南小入試は受験戦争の時代に入ったと言えます。このあたりのお話もセミナーでしていきます。

洛南小学校を意識した幼稚園の選び方(メルマガより抜粋)

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

ここのところ、年少以下の方に向けて週に1回程度の割合でメルマガを配信しております。

その中で、洛南小学校に合格するための幼稚園の選び方の反響が大きかったので、その内容を抜粋編集してブログでもご紹介いたします。

思っている以上に幼稚園には差がある

世の中の多くのご家庭では「幼稚園なんてどこもそんなに変わらないのでは?」と思っていらっしゃると思います。そのため、自宅近くの幼稚園をいくつかピックアップして見学をし、その中から選ぶことが多いはずです。

実際に幼稚園をたくさん見学してみるとわかりますが、幼稚園によって教育方針や教育内容はかなり異なります。皆様もご存じの通り、基本的に幼稚園には幼児の学力の進捗に関して特に決まりごとのようなものはなく、園の自由裁量となっています。

そのため、幼稚園であるにもかかわらず実質保育園とたいして変わらないような園も存在します。このような幼稚園は絶対に避けねばなりません。

職業柄、これまでに数多くの幼稚園に通う子どもたちを見てきましたが、小学校受験に向く幼稚園というのは実はそれほど多くありません。特に、洛南小学校を受験することを前提として幼稚園を選ぶとなると、選択肢はさらに少なくなります。

洛南小学校を意識した幼稚園選び

私が考える洛南小学校受験に備えた幼稚園選びの基準は以下になります。

  • ひらがな・カタカナの読み書きを教えている(できれば作文も)
  • 数字の概念や算数の基礎を教えている
  • 小学校のように黒板と個人の机が用意され、授業を実施している。
  • フラッシュカードを使った能力開発をしている(必須ではない)
  • 一貫した教育理念を掲げている。

家庭でもできることはありますが、幼稚園でも実施することで触れる機会が多くなり、より定着することが期待できます。

また、幼稚園から小学校に上がると、子どもたちは急激な環境の変化に戸惑うものです。幼稚園の時から小学校と同じような形式で授業をしているような園で育てば、スムーズに小学校に慣れることが期待できます。

実際のところ、上記すべての条件を満たす幼稚園はなかなかありません。だからこそ、できるだけたくさんの幼稚園を見学してください。通園は無理だと思う距離だったとしても、まずは見学に行ってみましょう。もしかすると、どうしても通わせたい幼稚園に出会えるかも知れません。

インターナショナルスクールについて

将来海外で活躍できるように、といった理由でインターナショナルスクールに通わせているご家庭があります。

英語に対する考え方は色々ありますが、洛南小学校に進学することを考えるのであれば、大前提として国語力(日本語力)が高いことが必須です。

もし、インターナショナルスクールに通わせようと思っている、もしくは通わせているのであれば、国語力に対する家庭でのフォローを手厚くする必要があることを覚えておいてください。

メルマガ登録について

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2017年の洛南小学校の入学試験を終えて

洛南小学校受験専門の知野永理子です。

今年の洛南小学校の入学試験が終わりました。

予想通り、今年は受験者数が増えておりました。
開門時の混雑がひどかったこともあり、受験者数の集計が困難になるほどでした。

手計算でほぼ間違いなく誤差も含まれますが、今年は160名前後の受験者となりました。
女子の受験者数は70名を超え、倍率も実に2倍となりました。

来年以降、洛南小学校を受験する女の子のご家庭が確実に合格圏内に入りたいのであれば、
偏差値55以上を1つの基準として準備をしていく必要があるでしょう。

入試問題に関しては、今年は例年よりも難しくなりました。
標準問題と難問の割合は例年と変わらず2対1のままでしたが、
標準問題全体の難易度が一段階上がり、これだけは絶対に取れるという問題がほぼありませんでした。

対策をしっかりしてきたご家庭ほど、おそらくは予想外の難易度だったのではないかと思います。
逆に言えば、実力がそのまま反映される入試だったともいえます。

今年の結果を受けて、洛南小学校がこれをどのように調整してくるのか、
そのあたりが来年の焦点になってくるかと思います。

面接と作文については、ほぼ例年と同じ内容と言って差し支えないと思います。
親の点数は、しっかりと準備した人が、努力したなりの結果を得たのではないかと思います。

来年以降に受験をするご家庭は、今年と同じ傾向が続くという前提のもとに準備して参りましょう。