こんにちは、洛南小受験専門の知野永理子です。
今日は、「運筆力」について、お話ししたいと思います。
タイトルにある通り、運筆力は学力の土台そのものです。
小学校低学年の「学力」の差は、
「運筆力」の差が生み出す
と言っても過言ではありません。
お母様方におかれましても、運筆力の大切さはもちろん
認識しておられるかと思いますが、
教育現場にいる教師が、
運筆力は学力の決定的な差を生み出す
と感じている思いの強さほど、
お母様方は深刻に考えておられないのではないかと感じます。
塾業界でよくある話
大手進学塾勤務時代に、塾の先生の仲間うちでよくこんな話がありました。
「◯◯くん、賢いな〜、本当によくできるよね。」
「ノートを取るのもやっぱり速いんだよ。」
「板書が終わって、振り向いたと同時に彼も書き終わってるんだよな。」
ノートをとることが速い子どもと遅い子どもが混在する授業の風景を
少しイメージしてみてください。
運筆力の差が何を生むか
低い運筆力では、板書をノートにとること自体に時間がかかります。
高い運筆力を持つ子どもは、速くノートに書き写した後は、
教師の話を聞く姿勢を整えています。
教師の方も、速く書けた子どもに向けて、
四方山話をして待つのですが、
そこで話す内容が高い学力につながるものだったりするのです。
クラスの全員が書き終わるまで待てればよいですが、授業時間は限られています。
あまりに遅いとまだ書いているのに、本題の話が始まってしまいます。
こうなると遅い子どもはノートを取るために、学校へ行っているような状況になります。
やっと書けたと思ったら次の板書が始まり、
本題の話もろくに聞けず、
また次の板書が始まるという具合です。
今年の洛南小入試問題
洛南小学校が運筆力を重要視していることは、入試問題に表れています。
昨年は1題だったのが、今年は4題と、4倍に増えています。
制限時間も短く、かなり高いレベルの運筆力が求められています。
小さなお子様をお持ちのご家庭でも、洛南小を将来の進路に見据えておられるなら、
2歳から運筆練習にご家庭で取り組んでください。
書くことを全く苦にせず、楽しめるようにしてさし上げることが
洛南小合格だけではなく、入学後の学習をスムーズにするためにも
重要なことです。